生活【ジギャグの詩】

打ち上げ後、帰る組とカラオケ組に別れ、当然おれは帰る組に。そして、その中でも京阪組と一緒に帰ることになった。京阪組の構成はY口ゼミの女の3人とおれ。何を話したのかはこれまたまったく記憶にない。


途中の駅で、2人が降り、残るはおれと一人の女の子(以下、彼女)。何を話したかは当然ほとんど記憶がない、またしても。ただ、話に夢中になっていたわけではないのだが、どうやらおれは、降りる駅を降り過ごしたみたいなのなのだ。と、同時にそう気付いた瞬間に激しい尿意に襲われたのである。。。


いつ次の駅に着くのかさえ分からない不安(京阪は乗りなれていないため)と、猛烈に襲い掛かる尿意。。最初こそすまして彼女とトークをしていたが、やがて我慢も限界に近づき、とりあえず彼女に「めっさトイレ行きたいねんけど」と正直に告白。すると、「確か特急やったらトイレついてたはずやねんけど」と彼女。もう、その言葉を信じるしかなかった。「あんま、乗らんから、たぶんやけど」との続けざまの言葉は当然シャットアウト!


彼女の「トイレついてたはずやねんけど」の言葉を信じ、いざ座席を立ち上がったおれは、あるはずのトイレに向かって歩を進めた。。だが、当然のごとくトイレは見当たらない。。てか次の駅に着かない。端に行き着いたおれは、「いやきっと逆にあるはずや」と自分を思いこませ、もの凄い勢いで目的地に向かった。だが、、、ない。絶望である。走馬灯のように、ションベンを垂れ流し、周りから白い目で見られている自分が頭をスローモーションでよぎった。。


と、そのとき。電車が速度を落としはじめたのである。やった、ついに到着や!そう思いながらドアの前で今か今かと、電車がつくのを待ち、そしてドアが開いた瞬間ダッシュでトイレに向かう、はずだった。ところが、走れなかった。いや走ることができなかった。。我慢の限界をすでに超えていた泥酔の膀胱さんは、ドアが開いたのをチャックが開いたと勘違いしたのであろうか。ドアから出た瞬間、少しづつ、少しづつ尿道からアレが出るのがわかった。


あぁ、このままおれは一生涯の恥を背負って生きていかねばならないのか。。いや、それだけはなんとしてでも防がねば!最後の力を振り絞り、尿道を閉じるべく全意識を下腹部に集中。そして、なんとか排出量の5分の1程度の被害で食い止めることができたのある。やったね。


その後、トイレで無事尿を足し、ハッピーエンド。にはならない。尿をたしながら、ふっと自分のズボンを見て驚いた。染みが、ジーパンに大きな染みができとるやないか!まさに「なんじゃこらー!?」ですわ。何が排出量の5分の1や!半分近くいっとるがな!!まぁ不幸中の幸い、シーパンは黒で、上から大き目の服を着ていたので、隠すことはできた、ものの自分にガッカリや。。お漏らしですやん完全に。



トイレから肩を落として出てくると、彼女が改札前で待っていてくれた。本来ならば、感謝の念やら、「最後ジタバタして御免なさい」という謝罪の念が出てくるはずなのだが、なんせこちらお漏らししてますから。下半身、生暖かいですからね。えぇ。下手したら匂いが漂いだすかもしれない。そんなわけで、一刻も早く、彼女の目の前から立ち去りたかったのであります。だから、挨拶もそこそこに、そそくさと帰っていきましたとさ。夜風が股間に心地良かったでちきしょー。


酒って怖い、ホンマに。


以上、ジギャグの詩でございました。ここまで読んでくれてありがとう。そして、くれぐれも内密に。